ACE CAFE REUNION 2005 *Brighton Buru Up!!*
 一年に一度の「祭り」、ACE CAFE REUNION(エース・カフェ・リユニオン)の日がやってきた!2005年9月9日、10日、11日の3日連続イベント。9日は「コンチネンタル・ラン」という、ドイツを出発してエースカフェへ向かってくるランがあり、彼らが夕方到着し、ライブ・DJがエースカフェにて行われる。10日は昼間からエースカフェにてライブ・DJがあり、午後2時ごろから数時間をかけてエースカフェからロンドン市街地へと走り、また戻ってくるランがあった。そして夕方〜夜にかけてもライブなどがある。11日はブライトンに数万台が集まる大イベントとなり、海沿いの道は数キロに渡ってバイクがびっしりと停められる!ではその3日間をお伝えします!

*9月9日
 夕方6時にドイツからの「コンチネンタル・ラン」がエースに到着するということなので、その混雑を避けるため、ライブなどが始まる手前の8時過ぎにエースカフェへ向かう。パーキングにはドイツナンバーのバイクがびっしりと停めてあり、我らがYAMAHA SR500やKAWASAKI W650の雄姿を多数見ることが出来た!バイクの後ろには大きな荷物がくくりつけてあるものもあり「旅」を実感させられる。店内にも英語だけではなくてドイツ語やフランス語などいくつもの言葉が飛び交っていて、いたるところで再会を喜ぶシーンが見られる。海外から来るロッカーの姿は全体の10%未満で「バイクの祭り」という主旨で参加している人が多いのかもしれない。ひょっとしたら自国ではデコレート・ライダースだけど、今回は「旅」なので楽チンウェアーというノリも少しはあるかもしれないけれど。年齢層もやはり英国同様高い。20代の人間はほとんど皆無と言っていい状態なので日本との「バイク」文化との違いも感じることが出来る。

 少し脱線するけれど、ドイツをはじめベルギーなどでもSRやW650はとても人気がある車種らしい。今年は去年以上にW650を見た気がするしカフェレーサー・スタイルにカスタムされている車両も多い。英国と比べるとその数は比べ物にならないようだ。そもそもドイツ人と日本人の感覚と状況が似ているからだと僕は思う。「旧車のような味があり、かつ信頼性があるから」ということが両者に選ばれ愛される理由ではないだろうか。一方、英国人からすると英車は英車であり、パーツも問題なく手に入れることができ、さらにそういった情報やシーンも十二分に根付いているので英車の替わりとしてそれらを選ぶ必要が無いのではと思う。

 さて、この日はバンド・DJ共に友達のROCKERが出演!!バンドは「THE DIAMONDS」というブリティッシュロックンロールバンド。ギターボーカルは元JET BLACKのメンバー!夜も更けて、酒が程よくまわった頃の登場で大いに湧いていた!

  
普段は見ない、ロンドン外からのロッカーもちらほらと!真ん中はビジービーでも会ったジョン。少し前に組みあがったばかりのBSA ライトニング・クラブマン。「SEXY TUNE」とライダースにペイントしているじいさんは髪の毛を自分で刈ったそう。「こっちの方がやんちゃに見えるからな。」とまだまだ若い!


目を離した隙に我が愛車に落書きが!59にハート。
こんなお茶目なものならば歓迎!?

*9月10日
 午後2時からエースカフェを出発し、ロンドンの中心部を走り抜けて再びエースカフェに戻ってくるランがあったが、それには参加せずに3時ごろからエースへ行く。トレーラーの特設ステージでライブがある。みんな、ライブは心地よいバックミュージックにしているようで、バイク談義などに花が咲いていた。しばらくすると数百台のバイクがランから戻ってきた!思った通りに、そのバイク乗りたちの中にはロッカーがほとんど、いや全く参加していなかった。ほとんどが派手な日本車やアメリカン。カフェ店内が一気にモダンなライディングウェアでかためたライダーで溢れ返る。店内のバーカウンターには長蛇の列ができて、飲み物を注文するのに20分ほどかかる勢いだった!店を出て、道路を挟んだところは芝地になっているので、そこでまったりした時間を過ごして夜のためにいったん家に戻る。こういう時エースカフェから20分強の距離はありがたい。




ライブが行われていたトレーラーの前には現行トライアンフの展示。
結構な人だかりのため離れたところから眺める。音が良く通っていて心地よかった。




カフェの前にカフェレーサーが程よく並ぶ。
こんなイカスロッカーもいたり!「凄いスタッズだねぇ」と言うと「うん、多すぎだろ」と笑っていた。




エースカフェの前のバス停。
イベント開催中は運休する路線も!!恐るべしリユニオン!



*9月10日 夜の部
 明日のブライトンは早朝出発のため、早めに体を休めたいところだがそうはいかない。アメリカからやってき元ロカッツの「リーバイ・デクスター」率いるバンドが出演するのだ!!以前一度エースには来たが、その時は見逃したので是非見ておきたかった。さらに「無料」というのが最高!!エースカフェはライブなどのイベントになると入場料をとるのだけど、高いものになると2000円ほどになる。そして、店内のライブスペースは端の狭いところなので、人気のバンドになると人垣でほとんど見えない状態。さらに、あまり音が良くないのでどうしても「割高」という印象がある。

 一時間ほどのライブは大盛り上がり!音源でしか聞いたことが無いリーバイ・デクスターの生声に興奮!軽快な歌声はまだまだ健在!!最後の曲ではスマッティ・スミスもステージに上がり、思わぬ登場に驚き!

 ライブが終わって、店の外で余韻にふけっていたらほんの数メートル先でリーバイ・デクスターその人が1人でいるではないか!ミーハー心大爆発で寄っていくと、とてもいい笑顔で迎えてくれてびっくり!先週から滞在しているようで、あと一週間のんびりしてアメリカへ帰るそうだ。もうこの出来事だけでもお腹いっぱい!! リユニオン最高!




Levi・Dexter&the Caravansのアツイステージと本人との写真!!
彼はBRMCのTシャツ着用!


*9月11日
 さていよいよリユニオンの最後にして最大のイベント!Brighton Burn Up!!去年はエースカフェから出発するランにてブライトンまで行ったが、会場に着く時点でバイクを停める場所を見つけることが至難の技で、結局メインステージまで20分以上かかるところにしか停めれなかった。今回はそれよりも早めにブライトン入りすることに決めた。ロンドンのロッカー数人が当日の7時半にロンドン郊外で待ち合わせ、そこからブライトンを目指す。ということを教えてもらったので午前6時半に家を出て待ち合わせ場所を目指す。が、配線のトラブルで時間をくってしまい現地に着いたときには、残念ながら既に出発した後だった!OH,NO!! トラブルでエンジンが数回止まったときは「もう、ここで終わるのか!?」という最悪の状況が頭の中を渦巻いた。無事に問題が見つかり、ブライトンへ行けるだけでも良しとしよう。しかし、寒い!うす曇りの天気も相まってタートルセーターが必要なほど。

 団体で行くもんだと思っていたために地図は持ってきていない!(地図の一部をデジカメで撮影しておいたけれど、丁度ロンドン郊外からは切れていた)初めての道のため、少し迷ったりしてかなり心細い状況に、、、バイクの団体とすれ違ったり、どんどん交通量が減ってくるとかなり不安!結果的にやや遠回りしたものの10時ごろ無事到着!!ブライトンに入るとバイクがぐっと多くなり、みんな同じところを目指していく。

 いよいよ「Madeira Drive」(マデイラ・ドライブ)に到着。ここがメインの海岸沿いの道。その数キロが徐々にバイクで埋まっていく。去年はこの道にさえ入れてもらえずに、ぐるぐると駐車スペースを探した。今年はさくっとマデイラ・ドライブに入ることが出来、しかも既に先についていた顔見知りのロッカーの誘導でステージ横のカフェレーサー特別パーキングスペース(!?)に滑り込めた!この後、11時を過ぎた辺りからバイクの台数が爆発的に増えてきて、マデイラ・ドライブは排気音に包まれた。駐車待ちの列が延々と続き、これがブライトンの街に大渋滞を引き起こす!左の写真はまだまだ甘い方でこれの倍以上のすし詰め状態に!!

 ステージから端の方まで歩いていくとブリティッシュバイクのみのパーキングがあったり、MODSやアメリカンスペースなどもある。バイクを見つつ、ぶらりと行って帰ってくるだけで1時間弱がすぎるのだから、その広さは想像を絶するはず!

 12時半頃から、初日にも演奏した「The Diamonds」のライブが2ステージあり、その後は現59クラブ代表のファーザー・スコット・アンダーソンによる話と安全のお祈りがあった。そしていよいよ大トリのバンド「Crazy Cavan & The Rhysm Rockers」が出演!! 「俺らはバイクで来てねぇから酒飲めるぜ!」と、曲の合間にはウィスキーボトルをメンバー間で回し飲み!キャバーンは相変わらず、太い声で突っ切るように歌い、ギターは好き勝手叫ぶ、盛り上がったステージだった!驚きの写真は下の方をチェック!

 それが終わると帰路に着くものが一気に増えて、イベントは幕を下ろしてゆく。恐らく、至る所で再会の約束が交わされているのだろう。イタリアの59クラブ代表ダビデとも次回は来年の1月の再会を約束する。後ろ髪ひかれる思いで会場を出発するのだが、そこから先は大渋滞。さらにロンドン付近の高速道路で思いっきり方向を間違ってしまい、気温の低さも相まって無事に帰れるかと心配したが何とかゴール。去年に続き結局は道に迷った今回。来年こそはちゃんと地図を持参しようと心に決めた。

 参加者のうち、ROCKERSは残念なことに本当に少なかった。全体の5%にも満たなかったと思う。年々イベントは大きくなる一方、薄くもなっているのだろう。だが、そこに集うバイク乗りはROCKESではなくともその「歴史」は少しぐらい知っているだろう。それがきっといつかうまく繋がるだろうし、そうなって欲しいと思う。それに神父さんがこうした場所で祈りをささげ、国がイベントを認める姿勢は素晴らしいものだと思う。

 バイクを堪能するなら「ACE CAFE REUNION」、ROCKERSの絆、かっこよさを味わいたいのなら1月にある「ROCKERS REUNION」だと感じた。2006年1月中旬にあるこのイベントはクレイジー・キャバーンもフライングソーサーズも出演!!本気の人は一度は来ることを是非オススメ!! たった一日のイベントだけど一生の記憶になること間違いなし!興味がある人は相談のります!!




会場はまだまだこれからすし詰めに。真ん中は59クラブのストール。
メンバーのメットを預かったり、紅茶やケーキをメンバーに振舞ったり。





サンダーバード1957年式を駆るケビン。
ヘルメットもアビアキットのトラックスターでばっちり決まっていた!!





年季の入ったロッカー!ストールの乱れはご愛嬌!?
右はお馴染みバタシーロッカーズ・ビルと息子。





左はドレスダ・トライトン!! 渋すぎる!トライトンはチョコチョコ見かける車両。




MOD!! 写真とってたら顔見知りのロッカーに冗談で怒られた!笑




BSAコーナー!




トライアンフコーナー!!





オランダからの4人!!
右2人はレザーガールのお友達!




左:ベルスタッフにレザーのベストをコーディネート!
右:背が高くていかつかったおやっさんの背中





いいところを陣取るロンドン・ロッカー達





左:写真集「ROCKER YEARS」にACEでの結婚式の模様が載っているピートとジャン。
右:去年ビジービーで会ったおやっさんとの再会!!





左:ビジービーカフェ・クラブのメンバー!
右:バタシーロッカーズ・メル!




59クラブ ファーザー・スコット!! 今日はデコレートライダースで登場!!3代目も「イカス」神父!




「OLD MONOR CAFE」に集まっていたロッカー達!





59クラブ登録・更新受付中!



ほとんど毎年参加のドイツ人ロッカー「Rudi」愛車はYAMAHA XS!!




甘いマスクはさすがイタリア!? 59クラブ・イタリーの代表ダビデ!!
もっと色々話してみたいカッコイイ1人!!





クレイジーキャバン!!





奇跡の写真!!
バイクのすぐ横が彼らの器材車だった!!

左から2番目のギタリストは昔ボンネとスーパーロケットに乗っていたらしい!






来年はさらに!

エースカフェのサイトでもレポートがアップされてます!
http://www.ace-cafe-london.com/f6.htm


去年(2004年)のレポートはこちら!