Pioneer Run
 1915年以前のバイク?の祭典Pioneer Run(パイオニア・ラン)が毎年ブライトンで開催される。場所はACE CAFE REUINIONがあるところと同じ場所。何百台(千大超!?)ものバイクが集まるので、海岸沿いの道だけでなく歩道にもバイクが続く。普段は歩道に停めてはいけないバイクもこういうイベント時には許可が出るようでそのお国柄が素敵だ。一般の観光客はもちろん、地元の人間も「また、この日が来たかな」と怪訝そうに見る人はほとんどいない。バイク乗り=若造が騒いで危険、うるさいという日本での公式は全然あたはまらないようだ。

 高速道路でブライトン近くまで来ると、1915年以前のバイクが「ポスポスポス」と自走しているではないか!!ロンドン近郊に集まった後に現地へ向かうRUNがあるらしい。おそらく、そこまで車で運んだあとに、ブライトンで再び車に積みこむという万全の体制だとしてもすごいことだ!ゴール地点には写真のように横断幕もありほのぼのムード。2百台は集まったであろう旧い二輪(たまに三輪)を眺める。フレームや細部の作り込みがものすごく丁寧で美しい。籐(とう)でくつられたサイドカーなど芸術品だといっても過言ではないだろう。

 旧いバイクにあわすようなくたびれたファッションをしている人もちらほらいて、さらに雰囲気が良い!! (ファッションなのか、いつも着てるのかは不明だけど)英国の人たちは英車にも平気にフルフェイスヘルメットをかぶったりと、メットに関してはダサいと思っていたけれどこだわっている人はこだわってるものだ。ポツポツと帰り支度をする頃になると、あちらこちらでエンジンが始動される。キックのギアが丸見えでメカ心を刺激されたり、むき出しのバルブが何本もカタカタ動くさまはなんとも愛らしい。高級嗜好品たちである。押し掛けしてもらってやっとかかったあるおじいさんはよろよろしながら運転。見てるこっちが不安になるほど。結構振動あるのかな?

 そんなバイクばかり見ていると、50年代のバイクなんて「モダンバイク」に見えてしまうわけで、ましてや現代のレーサーレプリカなんて意味がわからなくなるほど!「ポスポスポス」という排気音の後に、「シャオ〜ン!」などというモダンな排気音を聞くとなんだかな。

 ブライトンの海岸からは沖に向かって伸びる道(橋?)がありその先には海の上に浮かぶ小さな遊園地やカフェ、パブがある。これは英国ではいくつも見られる光景のようでPier(ピア)と呼ばれる。日本語だと遊歩桟橋となるみたい。ここで一つノリで乗ってみたジェットコースターもどきは海を見渡せるため、想像以上に楽しめた!! ACE CAFE REUNIONとこの遊園地で一日という観光メニューはお薦め!?









左:籐で出来た芸術品!意外と車格は大きいのです。
右:ACE CAFE REUNIONで会ったバタシーロッカーズ・MELと再会。MODE BY ROCKERSのワッペンが腕に!