ROCKERS REUNION ON JANUARY 2005!!
 英国での最高の思い出の一つ、ROCKERS REUNION!! 1月、ロンドンから西に約50マイルほど離れた街・Reading(レディング)にて開催されたROCKERS&TEDDY BOY EVENT!やや遠く、また極寒の一月ということもあって軟弱に電車で行こうかと調べていたが、前日にパビリオンでバタシーロッカーズの一人に「お前はバイクでいかんのか!?そんなに遠くないし、小一時間だぞ」なんてそそのかされたの事もあり「やはりROCKERSの祭典だから、単車で行くぞ!」と張り切って片道2時間強の極寒の工程をまんまと走ってしまうことになった。そのバタシーロッカーズとは会場で会い、「この野郎!全然距離違うやん!もうあんたのことは2度と信じねぇ!」「そうだ、俺のことは信じるな!」なんてバカ話もしたり。会場到着までに雨(みぞれ?)が降ってくるはで必死の思いをしてバイクで乗りつけたものの。単車で来ているのは30台以下。本当にROCKERS達はいるのか!?そんな半信半疑になりながら会場に入るとそこには黒革のROCKERSとドレープのTEDDYBOY達でごった返していた!!これまで行って来たACEなどのイベントでは全体の中に1,2割ROCKERSがいれば「多いほう」だったのがその割合は逆転!!それで一気にボルテージが上がる!!

 59クラブのブースがあったのでそこにメットやコートなどを置かしてもらう。このイベントにはヨーロッパ各国からの参加者がいるので、更新するにはうってつけのようだった。またイベント中には「ラッフル」という英国特有の抽選会が59クラブ主催で行われ、なんとイベントT−シャツを2枚ゲット!高い入場料(1人5000円近く!)がこれでチャラ!?。「ラッフル」とは3桁の数字が並んでいるもので、その時は1ポンド払って数字を5つ分もらう。例えば「101,102,103,104,105」という具合に続きの紙をもらう。それで「2等は103番」とアナウンスされると当たり!な至極単純なもの。そして今回のこの収入は59クラブの運営にまわされる寄付なのだ。

スペイン人 ROCKER!!
 会場に入ってすぐに「お前、日本人か!?写真撮ろうぜ、撮ろうぜ!」と数人から声をかけられる。話してみるとスペインやイタリアから来たのだそう!「Yeah!Rock’n’Roll!」なんて言って杯を交わす、国を越えて一つのもので繋がれるってのは本当に素晴らしいと実感!! 英語をあまり話せなかったって、互いの身なりをみれば「ROCKERS」で「ROCK’N’ROLL」が好きだからここにいるのは明白だから言葉はいらないのだ!こういう気持ちを味わってしまうと、「そのスタイルをやめる、やめない」という事を考えるのではなくて、貫いていて当たり前なのだとさえ思ってしまう。日本にいるときから感じていたことが確信に変わっていく。大事なのは自分自身と、わかちあえる「仲間」なのだ、と。

 さて、話がそれてしまったけれどとても嬉しい出来事があった。2004年9月のACE CAFE REUNION時に「かっこいいなぁ」と思いながらも声をかけそびれてしまったイタリア人ROCKERが来ていた。そして通路で目があった瞬間互いに「おぉ!」ととてもいい雰囲気で握手できたことだ。ACE CAFE REUNION時は自分のテンションがどんどん下がってしまい、
イタリアンROCKERS!!
とても悔しい思い出にもなってしまっていた。その一つが、彼のようなカッコイイと思うROCKERに積極的に声をかけることがほとんどできなかったというものだった。しかしその後も数ヶ月間英国で生活し遂にその悔しさを挽回できた!彼は「ダビデ」といい、イタリアの59クラブの代表をしているらしい。彼らイタリアンROCKER達はみんな気さくな奴らで本当にいつか彼らに会いにイタリアに行ってみたいと思う!!

 おっと、肝心のバンドだけど「Crazy Cavan & the Rhysm Rockers」「Ray Campi」などなど!! レイキャンピは「すごいパフォーマンス」と聞いていたけれど、過剰に期待しすぎたためかまあまあ。ジーンビンセントのそっくりさん「Ervin Travis and the Virginians」(アービン・トラビス)はジーンの娘が彼のステージを見て涙したというほどのそっくりさ!べただけど「ビー・バップ・ア・ルーラ」は最高だった。あと、北海道の人の知人の知人の・・・といったつながりのバンド「Sundowners」は残念ながら会場への道のりで迷っているうちに終わっていたらしい。

Crazy Cavan!!!!!
 バンドのトリは待っていました!「Crazy Cavan & the Rhysm Rockers」(クレイジー・キャバーン)大盛り上がりで、最後の方にはテッズが数人ステージ上にのぼってしまうわ、熱いステージ。音源よりも全然音も分厚くて、キャバーンもまだまだ現役でいかついおやっさん!日本でのバンド「Shakin Rockers」でもカバーしていた「My littele sister's got a motor bike」が流れ出すと会場は一気にヒートアップ!そこらの奴と顔を見合わせての大合唱!!

 写真を撮ろうとしていると、近くにいたイギリス人ROCKERが「お前、ここまで来い、来い」とステージの最前列まで割り込ませてくれた!!感謝。

 右の写真のおやっさんは「Stuart Wild Wax」という人で以前からACEやパビリオンで会ったことのある人。ふとステージを見ればMCをしていて後から気づいたことだがフライヤーに「Master Of Ceremonies」とあった。何者だ?彼はMCの中で「Fuck The MODS!!」と何度も叫び会場を大いに沸かせていた。若い頃はノービン(ノートン+ビンセント)に乗っていたらしく、この日見た革ジャン姿はかっこよかった!

Teddyboy!!
 このイベントで、ROCKERSはもちろん「TEDS」のかっこよさにしびれた!!日本にいるときのイメージは長いジャケット(ドレープ)は派手で、でかいリーゼントというのが印象的だったけれど見事にそれはひっくり返された。会場にいた幾人もの50’sスタイルのTeddyboy達はビシッと仕立ての良いダークカラーのドレープを着込んでいて、その不良の正装のかっこよさに感動した。

 そもそも、10代の時に「丈の長い」ドレープジャケットを好きで着たり、「MODE BY ROCKERS」という名前を考えた後にデザインした初めての落書きジャケットはドレープジャケットだった。今はロンドンで英国の伝統的なメンズスーツの仕立てを学んでいるが、その将来展望の中には密かにドレープも含めていた。結婚式やパーティなどでROCKERが着慣れないださい普通のスーツを着るのではなくて、ドレープでビシッと決めればどれだけカッコイイだろう!!英国にて60年代のドレープを一着手に入れ、ちょこちょこ着ていたものの「ファッション」だけでやっている感覚はあった。だけど、このイベントでROCKERSとTEDDYBOY達が好む音楽に重なりがあるのだということを知り、自分のこれまでのスタイルとあわせて取り入れていけると確信した記念すべき日になった!

 この日のみ購入できるグッズがあるのでご紹介!!今年からはワッペンのレイアウトが変わり、ピンバッジは黒×赤になったよう。ワッペンは白と金の2種、バッジは1種。バッジやワッペンは年によってカラーリングが変わっているようで、数種類のバッジやキーホルダーをゲットすることが出来た!

イベントのホームページはこちら  http://www.rockersreunion.co.uk/






トラの前の持ち主、アランもいた!(左から2番目)

左がイタリアの59クラブ代表「ダビデ」!! 中、右は会場のイカスROCKER!!年季が違う!




Tedsのデコレートライダースも派手!?



左端:1984〜1994年の10周年記念ワッペン!! 「PISS UP」は「酒の宴」の意味。
黄色ワッペンの他にも白ワッペンあり。バッジも何色かあり数年ごとに変わっているよう。