ACE CAFE REUNION 2006 *Brighton Buru Up!!*
 今年もこの日がもうやってきた!ACE CAFE REUNION(エース・カフェ・リユニオン) Brighton Burn Up & Ride With ROCKERS!! 2006年9月8.9.10日の今年も3日間!今回は最終日のブライトンでの模様をレポート!!

 ACE CAFEから朝10時ごろ千台を超えるバイクがブライトンを目指し一斉にスタートする。これに紛れ込んでしまうと現地に着いた時点ですでに何万というバイクがメインサイトに到着してしまっているため、自分のバイクの停める場所を見つける事に骨が折れる。一年目はこのランに参加して懲りた。海沿いにある開催場所、Madeira Driveにバイクで入る事が出来ず、メインステージまで20分は歩かなければいけない所にしか停めることが出来なかった。そして2年目はロンドンのROCKERS数人が早朝にロンドンの南の外れにあるボックス・ヒルにあるカフェ・Ryka's(ライカズ)に集合し、そこからブライトンを目指すという事を教えてもらった。(このカフェはバイカーが集まるカフェとして有名で、夏場の日曜日にはかなりの数が集まるそう。ただ、自分が住んでいる所からは一時間以上かかるため数回しか行った事がない。) 途中、配線のトラブルがあり、そのおかげで現地に着いた時はすでに出発した後だった!皆と行けると安心しきっていた自分は地図も持たずに行ったために、道に迷ったりで非常に心細い思いをした。(笑) ちなみに、都心から少し離れると景色は丘陵地や草原に変わり、その変貌振りにはいつも驚かされる。東京と北海道が隣り合わせてになっているようだ。という訳で、今年は「必ず」この早朝グループに加わる事が第一ミッションだった!

 朝5時起床!6時すぎには出発し、一路Ryka'sを目指す。昼夜の気温差が激しく、1時間強走っていると震えがとまらなかった。北ロンドンに住んでいるために、南に抜けるには都心を通りまっすぐ降りていくか、多少遠回りでもロンドンの外周を通るM25という高速に乗るという選択肢がある。去年は都心を通ったが信号がさすがに多いため、今年はM25でノンストップをチョイス。これが寒さに輪をかけて、さらには霧がもうもうと立ちこめたりでこの道中もきつかった。時間に遅れそうで、やばいかと思ったその時一台のバイクがバックミラーに映った!存在感が圧倒的なダストビン(ゴミ箱)・フェアリングを装着したBSA A10に乗るショーン&スーだ!!爆音と共に自分を追い越し、Ryka'sまで先導してくれた。ゴルディ、A10、ボニーなどが今回のメンバー。息つく間もなくすぐに出発。ブライトン近くまで通じている高速道路ではなくて、信号がほとんどない一般道路で走りを楽しみながら行く。

 そんなにバイクに鞭打つ事無く、のんびり行くのかと思ったら大間違い!! 一般道で100km以上巡航のハイペース。片側一車線、周りは木々や草原の中を飛ばす飛ばす!アップダウン、カーブが多く日本ではあまり無い田舎道。日本のように舗装が綺麗ではなく、コーナーが全て見通せないために自分は減速するがさすがに彼らはこういう道に慣れているんだろう、平気で突っ込んで行く!思い返してみれば、日本の山道のような激しいカーブは無かったが慣れるにはまだまだ経験値が必要だ。道中、ゴールドスターの速さには圧倒された。電装を取り払ったまさにレーサーでサイレンサーからは激しい咆哮が撒き散らされ、高回転での加速には度肝を抜かれた。自分がタンデムをしているにしても伸びが全く違う。

 無事に9時過ぎ、ブライトンに到着。ショーンが事前に話をつけていたようで、59クラブブースの前に陣取らせてもらう。人が集まりつつあるも、まだガラガラだ。これだけガランとしたこの場所を見ることも稀。これから数時間後にはバイクで埋め尽くされる。

 無事にナイスポジションを取り、やっと朝飯。しょうもない味のバーガー(ぬるい、粗末、高い)を口に押し込みつつ、続々と到着するバイクを眺める。今年はきちんとバイクの通り道が道路に設けられていて、ドンドンバイクが詰められていく。去年のように混沌とバイクが溢れかえった方が面白いのだが、開催する方としてはそうも言っていられないんだろう。なにせ数万台も集まるのだから!!海辺でのんびりと寝転がったりしている間にバイクの数が瞬く間に膨らんでいく。奥の方まで探検しようと試みるが、何せ端まで見えないほどなので、毎年の事ながら一番奥までは行った事がない。笑 数十台のモダンバイクの中に肩身が狭そうにぽつんとクラシックバイクが停まっているので、いっそのこと年代で分けてくれたらいいのに。右は10時半ごろ、いよいよ駐車待ちのバイクが長蛇の列!これがゆうに百メートル以上続くもんだから旧車にはたまったもんじゃない。

 ぶらぶらしているとJake(エッセイ:Glory of Rockers参照)のベストメイト・ロビンを発見!ジェイクと一緒で背が高いのですぐ分かる。笑 聞くと彼らがブライトンに到着してパブにまず飯を食いに行くそうで、自分たちも同行する事にした。上の車道まで上がり、住宅地を少し入ったところにあるパブがあり、毎年ここにバイクを停めておくらしい。彼らは9時過ぎにロンドンを出発し、途中パブに寄ったりしつつ10台ぐらいで一緒に来たそう。シーフロント(海岸通り)にあるバーガー屋と比べると月とすっぽんの料理。周りを見るとちらほらリユニオンに来たバイカーがいて、喧騒からちょっと小休止をとるにはうってつけの隠れ場だ。そこで彼のデコレート・ジャケットの写真をとらせてもらった。いつかインタビューと一緒に紹介します!!

 パブから戻ってくると自分のバイクが停まっている59クラブブースの近くで何やら撮影をしていた。日本のNHK・BS1の番組だそうで、ヨーロッパのライフを紹介するらしい。エースの事をMODE BY ROCKERSのサイトでもリサーチしてくれたそう。ACE CAFEも取り上げるとの事で、いきなり取材を受けてしまった。生まれて初めてのテレビの取材で非常に緊張!ライターがすぐに見つからず、ずっともぞもぞポケットまさぐってました。笑 ひょっとしたら5秒ぐらい映るかも!? そんな取材があるもんだから「なんだなんだ、有名人か?」ってな具合で人ごみが出来てしまって、写真の嵐。ああ、照れくさい。10月か11月に放送予定らしいのでまた分かればWEBでお知らせします。→NHK「こだわりライフ ヨーロッパ」にて放送されます。タイトルは「夢に向かって バイクを飛ばせ〜イギリス」。★BShi 11月24日(金)深夜(土曜日午前)1:30〜1:50 ★BS1 26日(日)午後9:10〜9:30 ★BS1 27日(月) 午後0:35〜0:55 ★BShi 12月1日(金) 午後3:40〜4:00 詳細はNHKのホームページにて。メインはACE CAFEのリオープン、その立役者マーク・ウィルモア氏の番組で、自分は現地の59クラブメンバーとしてインタビュー場面が出るようです。 http://www.nhk.or.jp/eurkodawari/index.html (2006年11月24日更新)

 その後ジェイク達とバイク談義をしつつ、一杯やった後で帰路に着く。彼らも早朝のグループと一緒で高速道路は使わず下道で帰るとのこと。10台ほどでブライトンをあとにする。途中これまで見たことの無いような凄い景色を見ることが出来た。細い、木々に囲まれた道を走っていたと思いきや、突然視界が開け広大な丘が拡がった。心地よいワインディングを抜けていると真っ直ぐな道を急降下!小高い丘の上から左右に拡がる草原に向かって一気に駆け抜ける。空には気球、遠くにはブライトンの街並み。この景色は忘れられないものになりそうだ。彼らにとってリユニオンはそこに行く道中も楽しみの一つなのだ。皆良く知った仲なのだろう、追い越し、追い越され、無理をしすぎない範囲で各々が好きなように飛ばしている姿は印象的だった。あくまで個々なんだけれど、うまくまとまっている、とでも言えばいいんだろうか。

 ロンドンに入ると一台、また一台と別れていく。最終的には3台となり、再びパブへ!これは日本のファミレス感覚かもしれない。「ちょっと帰りにコーヒーを飲むか」が「ちょっと一杯ひっかけるか」といった具合。今日の写真を見たりしながら談笑し、結局家に帰り着いたのは11時半過ぎていた。なんて長い一日だったんだろう。

 エースカフェ・リユニオンへの参加が3回目になり、「はじめまして」じゃなくて「久しぶり!」と声を交わすことが多くなった。遠巻きに見ていたところから、ようやく中に入れてきた気がする。毎年自分がどうなれたか、それまではどうだったか、そんな事を考えさせてくれる大事な節目のイベントだ。さぁ、来年は!




朝9時と昼12時の対比。カオス!!




左:ノートンツイン。美しくまとまった一台。ドミネーターだろうか?
右:リックマン・トライアンフ。 ユニットに乾式を組んだ手の込んだ一台。




左:誇らしげなドレスダ・トライトン。
右:W650 に手の込んだペイントワーク!!




左:モトグッチ・カフェレーサー。ちまみにイギリスではグッチをガジィと発音。
右:ヨーロッパからW650達。フレームペイントにブレーキはグリメカ!?




ドイツから毎年やってくるXS・3連星の2台 プライマリーケースにはスカルが!!




やんちゃロッカー・トレイニー。いつもタバコをせがんで来るのに、今回は自分から「たばこ吸えよ」と差し出してきた。今年5月に外装を一新したらしくポールダンストールのタンク、フロントフォークについて語ってくれた。そのリア・フェンダーには「ACE 1」という登録ナンバーが!と思ったら、今日のためにつけたんだそう。彼曰く「ロッカーはいつでもやんちゃなもんだ。今日はバイクが多すぎてポリスなんて気がつくわけないよ」との事。天晴れ!





左:珍しいカラーリングのビンセント。金持ちじゃないと出来ない遊び!?エンジンまでも同色ペイント!!
右:オイルインフレームのBSAか!? ユニット・ツインキャブ。




左:マークのインタビュー中にジェイク、ロビン乱入!! 放送でカットされなければいいなぁ!
右:70年代のドカティ・シングル。今日はブルックランズにすでに行ってきたそう。




左:深いマルーンが美しいトライトン。メーターも同色ペイント!! フロントのクーリング・フィンも存在感が大きい。
右:Battersea Rockers!! Real Rockers!


9th Sept at the ace cafe!!



左:リックマン・W650!! ここまでのものは日本にもあるのか!?
右:凝ったBMWカフェ。タンクには同色でチェッカーとBMWマークがペイント。




左:ドイツからのロッカー。59クラブは国境を超える!!
右:59クラブ現リーダーのファーザー・スコットもロッカーの正装で。




ROCKERS REUNIONではドレープでキメていたTeddyboy Rocker。




イタリア、ベルギー、フランスより!




See You Next Year!!




2005年のレポートはこちら!

2004年のレポートはこちら!