THE 10TH ROCKERS DAY in Japan!! |
今年で10回目となる、毎年5月にあるROCKERS DAY!第一回目に参加したと言う事は10才年をくったという事だ。光陰矢のごとしとはいうけれど、まさにそれ。 第一回目はまだヒヨッコ丸出しで、初の59クラブ・ジャパン公式イベントのROCKERS DAYが楽しみで楽しみでならなかった。ツーリングは生憎の天気だったけれど、それでも会場で100台以上の単車に火が入れられ、空気の振動を感じるほどの迫力に感動した。 ROCKERS DAYは自分のROCKERSLIFEにとって本当に大きなもので、数回目を前にして(4回目?5回目?だったかな・・・)前主催者のKさんがROCKERS DAYをやめると言った時は率先して主催を引き継がせてもらった。丁度59クラブ・ジャパンが解散した次の年あたりだったのでもう「ブーム」は当の昔に去ってしまっていた。SRなどを英車風にカスタムしたものはとんと見なくなり、トラッカーの時代だった。 1から出直しの状況だったけれど、そこから徐々に人が集まりだした。今では年々参加者も少しずつだが増えつつある。バイクの種類、カスタムもすごく多様かつ、深くなってきている気がする。10年前は判で押したようなスタイルが多かった。まさに日本のROCKERSの黎明期だったと思う。 今年は10周年と言うこともあり、何年か顔を見ていなかった仲間と再会する機会が多く嬉しかった。「今は”ROCKERS”ではないけれども、久しぶりに顔出そうと思ってきたよ。」というのも嬉しい。彼にとってはもう過ぎてしまった事かも知れないけれど、彼もそれを大事に、懐かしく思うからこそまた来てくれたんだと思うと、ROCKERSという輪を超え、バイク乗りとして、いや、仲間として自然に繋がっていけるんだなぁと実感した。 |
今年はこれまでと趣向を変え、イベントの途中に組み込まれていた往復約100kmのツーリングを無くした。今回は東西2箇所のポイントをミーティングポイントに設定し、そこからそれぞれが会場を目指すことにした。朝9時前に会場入りし出店準備などを終えた後、西のポイントに向かうべくツーリングスタッフという建前を持つ仲間で出発。会場からポイントまでは道もすいていて、すごく快適なRUN!!気心がしれてる者ばかりなので楽しい!後ろにのる彼女にお願いして走行写真をとってもらう。 |
西の待ち合わせポイントでは約30台ちょいが集まり、一緒に会場を目指す。東のポイントではそれを遥かに上回る台数がきたそう!(70台超え!?) ここで初めて会う方たちと話したり、のんびりする。すでにミニROCKERS DAYとでも言える雰囲気がありいい感じ。 ここから会場に向かっては最初渋滞があったため、たらたらすり抜けをしなければいけなくてだるかったがそれでもいくつもの排気音が重なるのはやはりいい! |
左:個性あるカスタムがされたGB! 59パッチの位置もユニーク。 中:ライダースと赤のタンクが印象的。ミックスされ具合がほどよい! 右:トライアンフT90!いい笑顔サンキュ! |
会場についた頃にはすでにびっしり。170人近い参加者が!これまでで一番英車が多かったように思うし、それに日本車のカスタムもすごく幅が広くなっていてそういった面でも我らジャパニーズ・ロッカーってカッコイイじゃない!と思わせてもらう事ができた! |
遂に幕を閉じた、10周年ROCKERS DAY。 (すでにミクシィで載せていた物に手を加えたものです。) |
参加してくださった皆さん、スタッフの皆、バンド・機材関係の皆様、お疲れ様でした!! 特に九州から単車・機材をトラックに積んで来てくれたバンド「レベル・カッツ」、「ドクロ団」の熱さには感服!そしてうちのストールでお買い物してくださった皆さんも本当にありがとうございます! !ホームページのみのやり取りだけではなくて、直接お会いできて本当によかった!! しかし、今年は参加者の数、単車の濃さ、ブラックレザーの多さ、どれをとっても最高だったのではないかと思う。イベント参加者の本気度が薄くなってしまうと気合の入った人間が「なんや、あのちゃらちゃらしたイベントは」と敬遠してしまうことを正直恐れていたけれど、今年は本当に素晴らしかった!エクセレント!! 英国のROCKERには若者がほとんどいない。何故だかはまだはっきりとはわからないが、20才前後でバイクの免許を取ることがメジャーな日本と違い、英国では16歳から車が乗れること。それゆえに、バイクが日本ほど必需品として見られていない気がする。また、ROCKERが自分の親、爺さんの世代のため、日本での捉え方と違い、「あぁ、ROCKERS? それはうちの親父の世代」と感じて、とっつきにくさがあるようにも思える。(例えば親がフォークソングやヒッピーの世代の人で、その家庭で育ってもそれを好きになる若者なんて少ないだろうな。逆にかっこ悪く感じてしまったりして。) 大体、英国発祥のサブカルチャーなのに、それに若者があまり反応していないことが残念だ。それはモッズでも言える事かもしれないけれど。エースカフェの日本車DAYなどに行くと、ガキが派手な色の原付(125ccか)に乗り回している姿を見ることがある。彼らの姿が50年前はROCKERSだったのかと想像をしたりする。ただ、最近は音楽もヒップホップから、ロックに戻ってきつつあるらしいので、次第に英国の若年層にも興味がある人間が増えていくのではないかと思う。 一方日本のROCKERSはしっかりと認知されるようになって、まだ日も浅ければ適当に混ざってしまっている部分も多いように感じる。「正統なROCKERS」として見るとずれている所もあるのだろうが、それは我ら日本人の独特のものだとも言えるし、カッコイイとも思う。自分も最初はやりたいようにしていた。髪も短くなかったし、ロックンロール・ロカビリー以外もガンガン聴いた。「何でリーゼントせぇへんの」と、言われれば逆にムカついた。何故当時の「モノマネ」をしなければいけないんだ、と。自分がしびれたスタイルを生き方にするのであれば、自分で創っていくもんだろうと。そしてMODE BY ROCKERSをスタートした。それは自分自身のROCKERSスタイルを叫ぶために。 夢だった英国での生活。ROCKERSと触れ合うことで、自分自身の価値観が大きく変わった。「歴史」を意識するようになった。それは要するに「ルール」だった。ROCKERSならROCKERSらしくしろ。伝統は保守的だからこそ守られるところも大きいと感じ、それに畏敬の念をも抱くようになった。何でもありじゃ、何でも無くなってしまう。だからといってそれを押し付けることはしたくない。自分が年月と共に変わって来たように、もし自身で追求するのであればおのずと同じ道を歩むのだろうと思うから。 10代の頃の行き場のない怒り、そのはけ口をバイクや音楽に見出す。夜な夜なバイクに乗り、アクセルをあける。それは怒りそのものだ。いつ死んでもいいから、ただその瞬間に生きていた。それはピュアな魂で、それこそ反逆の塊だった。その時に「ROCKERSはROCKERSらしくしろ。」と言われれば、むしろ喜んで反発した。しかしそれを乗り越えた今、怒りは自己表現へと変わった。その道を進むことが生きる事だと分かった。 ROCKERS DAYはとんがって、恐れを知らない人間も、追求することを選んだ人間も、その両者にとって「HOME」を感じる場所であって欲しいなと思う。そうして集ううちに、歴史が後からついてくると信じているから。 また来年もROCKERS DAYで会える事を! 最高の一日をありがとう! HIROYUKI |