How to get Triumph in England!! |
「バイクを手に入れる、乗る」という、日本では当たり前に出来ていたことができないのは「苦痛」だった。どうやってバイクを探そう?旧車屋なんてロンドンにはほとんどないし(その時はしらなかった)、本とかの個人売買はイギリス国内にちらばっているし・・・そんな中、インターネットの情報・個人売買でこのトライアンフにびびっときた。幸いにも持ち主はロンドンからさほど遠くないところに住んでいるようなので早速コンタクト!(とはいっても、何日も画像をみてうなり、それはそれは悩んだ結果)数回のメールのやり取りを経て実物を見に行くことに。初めてのおつかい、ならぬ初めての郊外への電車である。今か今かと待ちわびたその日がやってきた、もしこれでそのバイク、その人といい感じに出会えたらこれは、もう運命!?なんて思い込みながら電車に揺られる。英国に来てまだ一ヶ月経っていなかったとはいえ、そのバイクに乗れない歯がゆさはもっと長くに感じていた。 駅に着き、公衆電話から電話すると「今から迎えに行くから、そこで待っといてくれ」と。この十分間ほどの時間が長く長く感じられる。 到着した車の中から顔を出すおやっさんはACE CAFEのT−シャツを着たROCKERだった!早速、家に着きバイクを出してもらう。エンジンをかけてもらいじっくり凝視。お願いしてみた、「ほんのちょっとでいいから、乗らして欲しい。もし、万が一こかしたら購入する!」、おやっさんにはマジでいやがられたが頼み込んでしぶしぶOK。 一ヶ月弱、バイクに乗ることを一切しなかった今、ここで初めて英国の風を感じるんだなぁと、その記念すべきバイクなんだ!と思うと同時に購入の決意は固まっていた。その車格のセパハン、フェアリングのせいでほとんど切れないセパハンや上手くニーグリップできないことにしばらく悩まされたけれど・・・ 何はともあれ、ここ英国にて愛車を手に入れた瞬間でありました。 こちらでも「車検」とうものが当然ある。「MOT」と呼ばれるもので、毎年更新。日本に比べると大分ゆるい基準らしい。その「MOT」が残り半年だったため、おやっさんが一年分に切り替えてくれるらしい。そして、親切にも2週間後にロンドンの自宅まで運んでくれるという親切さに感動。 この日は、手付金を払い、MBRワッペンを記念に上げて帰って来た。帰りの電車の中でおやっさんから渡されたバイクの写真とオイルでよごれたサービスマニュアルをいとおしく眺めた。バイクがやってくる14日間。これほど長い2週間はおそらく生まれて初めてだっただろう! |
バイクを乗るために必要なもの | ||
日本を出るまでは、かなり楽天的だった。 こちらに来るとすぐにバイクが乗れるような気でいたけどそうは問屋が卸さない。 免許に切り替えにかかる日数。免許の記載ミス。郵便の怪しさなどなどそれはそれは気の遠くなるような、やきもきした出来事だった。 さて、まずは免許証を英国のものに書き換え。というのは国際免許だと、バイクの運転に必要な保険(強制保険)の加入を断られたり、べらぼうに高くなったりするとのアドバイスから。まずは、日本国大使館にて「運転免許抜粋証明書」というものを発行してもらう。その後、変更のための用紙を郵便局で受け取り記入。必要書類と共に郵送。しかし、郵便事情が著しく悪いとされるこの英国の郵便にパスポート(必要書類の一部)を託す気になれず、直接その免許センターまで赴く。免許センターへ行くにも、電車の乗換えなどで1時間半ほどかかり、そのセンターでも長い列がありどっと疲れる。 その後、2週間ほどで書き換えられた免許証が届く、が、そこに記載間違いが!なんと二輪の運転資格がない!そんな訳で送り返す!そうしたら今度は1ヶ月ぐらいかかってやっと到着。そこで今度は俺が勘違いをしてまたまた送り返してしまう。そんな中、既にスピード違反で切符を切られていた俺は下手したら裁判所行きか!?などとびびった!
さてさて、次はロードTAX。日本では「ライセンスホルダー」となっているが、正式には税金支払いの証明書入れなのだ。こいつをバイクの車検証(みたいなもの)等と一緒に郵便局にもって行き発行してもらう。愛車は1971年で「ヒストリカル・ビークル」となり税金は免除。無料!こういう、古いものを優遇するところは素敵だ。 ふぅ、この2ヶ月ぐらいの期間が長いこと長いこと。バイクライフを手に入れるのは大変! |