Hemsby Rock'n'Roll weekender!! September 2004
 行ってみたかったイベントの一つHemsby Rock'n'Roll weekender(ヘムスビー・ロックンロール・ウィークエンダー)!!ウィークエンダーとはこちらではジャンル関係なくあるようで、週末をつかった泊りがけぶっ通しのイベントのことを言う。金曜日から始まり日曜日の深夜まで続き、月曜日に帰路に着く。今回は知り合いの車に同乗させてもらい、一緒に行ってきた。

 ヘムスビーとは地名で、ロンドンから北へ数時間の海沿い。そこにレジャー施設がありその敷地内にホールや小さなアパート(シャレー)があり、そこで寝泊りする。聞くところによると、こうしたレジャー施設は数十年前の英国で人気(?)の余暇の過ごし方だったらしく、いくつもあるらしい。家族で休暇の際には海辺のこうしたところへ泊まりこみ、のんびりと過ごしていたようだ。時代は移り、そういう施設がウィークエンダーなどで使われたりしているようだ。

 金曜日の夕方から始まり、バンド、DJがひっきりなしに続いている。朝まで楽しみ、翌日の昼頃起きだして、服屋、レコード屋のストールやホットロッドなどを見たり。このイベントは年2回、5月と9月行われるようで5月の方にはバイクが結構集まるらしいが、9月はもう夜寒いこともあり恐らく10台いるかいないかぐらいだったと思う。5月の方は軽いバイクランもあるらしいが、9月もいかつい車たちのランがあったので実際に走っている姿を楽しむことが出来た。

 ROCKERSはほとんどいなかった。というかACE CAFEで会う時はレザーに身を包み、バイクで乗りつける人たちもこのイベントでは50’sファッションだった。余談だが、イギリスのROCKERS達にはいくつかの世代があり、それによって好む音楽が若干違う気がする。30歳〜40歳代の人たちはアメリカン50’s系を好み、もう一つ上の50歳代になるとブリティッシュロックンロール色が強くなってくると思う。(あくまでまだまだ推測だけど)本国イギリスでご当地のブリティッシュロックンロールをあまり好きじゃない人も少なからずいるようだ。それは世代的に丁度あまり「クール」な感じじゃないのかもしれないし、アメリカ発祥だしってのでこだわってるのかもしれないけれど。ロンドンでオーセンティックロカビリー、ロックンロールのイベントはこまめにあるけれども、テディーボーイなどのブリティッシュロックンロールのイベントははるかに少ないことからも人気の違いが読み取れる。

 さて、肝心のへムスビーに話を戻そう。いくつものバンドの中で記憶に残ってるのがロバート・ゴードン、リー・ロッカー、ジョー・クレイ。数メートル先で見れるのは嬉しい限り!!元ストレイキャッツのリーロッカーのライブが一番盛り上がっていた。服装や、ウッドベースが派手で「脂がのっている」感じだった。何曲もストレイキャッツのナンバーが飛び出し「Rock This Town」もそのレパートリーにあったが、ブライアン・セッツァーじゃないボーカルには妙な違和感。ジョー・クレイはもうじいちゃんだけど、パフォーマンス精神旺盛で楽しいGIGだった!!

 Leather Girlこと村上 ヒロコさんと再会!! 一緒に近くの海岸へ案内してもらったりと。彼女はもう何回も来ているへムスビーエキスパート!?

 ウィークエンダーは気のおけない仲間と来るのが一番。数日間一緒に寝泊りし、飲み、話す訳だから!! ライブ、DJだけを延々と見続け、酒を飲み続けていると、無駄に長いイベントと感じてしまうこともありいい教訓になった。次に行くときはガツンとはじけたいものだ。


左:ロバート・ゴードン 中:リー・ロッカー 右:ジョー・クレイ