Ton Up Day at the Ace Cafe -Nov 2005- |
待ちに待った「TON UP DAY」!! 前日には張り切って愛車のアンダーフェアリングを外し、ステーを作り遂にハーフカウル化を行った。エンジンも覆う往年のレーサーフェアリングも好きだったけれど、街中では目立ち過ぎた(笑)。余談だが、こちらは日本と違って信号待ちなどでよく話しかけられる。ほとんどが「ナイス・バイク!」というかけ声で、最も多い時は一日に5,6回も言われることも!!信号待ちのとき、隣のバイカー、車、通行人やサイクリストにも!恥じらい無く声をかけることはすごくいいもんだなぁ、と感心させられる。英車を街中で見かけることはあまり、いやほとんど無い。しかし、ごく稀に英車とすれ違ったりするのだがその時は互いに笑顔でアイコンタクトをとったりする。そんな時は「仲間がいた!」と、嬉しいものだ。 「エンジンを眺めたい」という衝動も日に日に増していったため、この日を機会に重い腰を上げて行った。最近は本当に雨が多く、中々掃除するにも身が入らなかったが久しぶりにリムも磨く力の入りよう。午後4時過ぎには真っ暗になるが、ライトを外に引っ張り出して作業続行。夜にはヘルメットにチェッカー模様を入れたり、ステッカーを貼ったりと、要するに「ウキウキ」モード。 そして当日。天気は晴れ!毎日霜がおりるため路面は濡れているものの、澄み切った空にきりりとした寒さが心地よい。ロングブーツにホワイトソックスで足元を固めていざ出陣!ノースサーキュラーにのり、快適にエースへの道を駆ける!そして信号待ちをして、発進しようとしたとき。 「スカ!」 「?」 アクセルスロットルがぐるぐる回る。けれど回転があがらない。??? スロットル・ケーブルが切れた!ひとまず、路肩に寄せてみるものの完全にお手上げ。 チクショウ、これで終わりなんてなんて寂しい結末なんだ。「まぁ、フェアリングをいじる機会にはなったじゃないか」なんて、そんな慰めするのもきついな〜、、、と途方にくれた。 こちらの保険には「ブレイクダウン・サービス」が付帯しているため、例えヨーロッパでぶっつぶれたとしても、そこから自宅までは無料で運んでくれるらしい。いよいよそれにお世話になるのかと、携帯していたカードの番号に電話する。「本日は定休日のため御用の方はメッセージを・・・」 「?」 信じていたカードは「一般お客様サービス」テレフォンだった!なんてこった。 もう一つの番号にかけて見ると「もしもし、〜〜センターです。」という応え!「すいません、バイクのワイヤーが切れてしまったので来てもらいたいのですが。」と願いを込めて話す。 「あぁ、こちらはその番号じゃないんですよ。それにブレイクダウン・サービスの番号は私は知りません。」とばっさり! それぐらい知っといてくれ!という憤りと、ちゃんと確認していなかった自分のバカさ加減に嫌気。 「はぁ、もう押して帰るか(2時間)。」と思っていたそこへ一台のロッカーが偶然通りかかる! 顔見知りの「ジェイク」だ。「何やってんだ、こんなところで?」と聞かれスロットル・ケーブルが切れたこと、これから押して帰ろうとしていることを話すと。「俺の家はここから30分ぐらいだから、スペアが無いか見てきてやる!」とのこと! その走りさる後姿のなんたるかっこよさ。ほれました、ジェイク! 待っている間に、とりあえずワイヤーはキャブから外し準備をしておく。 日は出ているものの寒い寒い。手がかじかんで痛くなるほどだ。 小一時間ほどして彼が戻ってきた!自分のトラからアクセルスロットルごと外して持って来てくれた! ものの10分ちょいで付け替えが完了し、再び走れるようになった!エンジンをかけてアクセルを開けたときは本当に嬉しかった。 「エースへいける!」 2台でノースサーキュラーを走る。彼は軽快に車の間を抜けていく。抜かし、抜かされ心地よい走り。 エースカフェに無事に乗りつけ「本当にありがとう!どうお礼を言っていいか。」と言うと、 「いいよ、俺たちは持ちつ持たれつだからな、まぁ、茶の一杯でもおごってくれ」と。 ROCKERS、かっこいいもんだ さて、肝心のタンナップDAY。ずらりとエースの前に並ぶ英車。知った顔のROCKER達。今日はカラフルなモダン・ジャパニーズバイクは少ない。とても親密な空気がある。「ROCKERS」のホームたるエースカフェが蘇った!! エースへ乗り付けることが出来た喜び。そこで会うROCKER達。ロックンロールのバンド。帰路に着くROCKERの姿。 どれもが印象深い、最高の一日だった。 |