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ロンドンから南西に20マイル離れたレース場「ブルックランズ」は第二次世界大戦までスピードにチャレンジする場所として、マン島TTと共に数々の歴史を生み出してきた「聖地」。MBR10周年の記念バッジは、BSA
GOLD STAR誕生にゆかりのある、ブルックランズのストーリーからデザインをいただきました。 彼の地で1939年までモーターサイクルレースを主催していたのは「BRITISH MOTORCYCLE RACING CLUB」という団体であり、そのレースにおいて平均時速100マイルを超えたレーサー達に、その偉業と勇気を讃え「GOLD STAR」バッジが授与されていました。このバッジがBSAの歴史的なモデル名を生むきっかけとなったのです。MBRでは、「100」には程遠くも、「10」を迎える事ができた感謝と、ブリティッシュ・モーターサイクリングの歴史に敬意を表して、このデザインを使わせて頂きました。 Number MBR-R-020-0806 Price \4,200 (3連) \2,000 (トップのみ) |
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ロンドンから南西に20マイル離れたレース場「ブルックランズ」は1907年に世界で初めて、スピードに挑戦するモーターレーシングのために造られたレースコースであり、第二次世界大戦直前の1939年までマン島TTと共に数々の歴史を生み出してきた「聖地」の一つです。 一周2.5マイル(4km)のオーバルコースを持つブルックランズで最初の二輪レースは1908年、そして翌1909年からは「British Motorcycle Racing Club」という団体が発足し、レースをオーガナイズするようになりました。同クラブは、第一次世界大戦中にも2つのモーターサイクルイベントを主催し、1915年8月に軍関係者を集めて行ったイベントは「ALL Khaki」(カーキ色の集まり)と呼ばれたそうです。1918年に終戦した後、ブルックランズはブリティッシュ・レーシングマシンが最速だった黄金期を見守り続ける事になりました。 ROCKERS, CAFE RACERを駆るものが憧れる、ROAD GOING RACERであるBSA 「GOLD STAR」は実はこの地の活躍によって生まれたモデル名だったのです。ブルックランズでのレースに於いて、ラップスピードが時速100マイルを超えたレーサーに対し、その偉業と勇気を讃え「100」の数字を持つ、スターシェイプの「ゴールドスター・バッジ」が第二次世界大戦突入前の1939年までに総勢180個与えられました。 1937年にBSAのエンパイア・スターをアルコール燃料用に改造して「Over the Ton」を果たしたのがWalter Handleyであり、BSAはこの成果を記念して、開発を進めていたOHVシングルにM24・GOLD STARという名を冠し1938年にリリースしたのでした。後に、この功績によるBSAの躍進を讃え「GOD BLESS GOLD STAR」(神がゴールド・スターを祝福した。)と言われたそうです。 MBR 10周年バッジには、「100」という数字には遠く及ばないものの、イギリスに居るからこそより知る事、肌で感じる事ができた「イギリスの二輪史」に感謝の念をこめて、このデザインを使わせていただきました。 古き良きデザイン、アイデアを大事に咀嚼しつつ、新しいものをゆっくりとつくっていけたらと思います。 |
オリジナルのトップは両側ともユニオンジャックですが、チェッカーフラッグにアレンジを。詳しい方はユニオンジャックのホワイトとレッドラインの入り方に気づかれると思いますが、この点はオリジナルのバッジのバランスを残しています。オリジナル・ゴールドスターバッジのスター部分のカラーはブルーらしいのですが、それを深みのあるブリティッシュ・レーシング・グリーンとしました。あるROCKERが「フレームをブリティッシュ・レーシング・グリーンに塗り替えてるんだ。」と言った事で、この言葉が一気に好きになった事を覚えています。スターが若干いびつなシェイプをしていますが、綺麗に整えてしまうのではなく、敢えてオリジナルの非対称を残しています。3つ目の「Founded」には「MODE BY OROCKERS」を思い立った年、1997が入っています。 |
こういった重連のバッジは通常、トップ以外はリングのみで留め付けられているために、ヴィンテージのものはよく紛失されてしまいがちです。そのため、MBRバッジではスターと、1997バッジの裏面にはタイピンを付け、しっかりと固定されるようになっていますので、紛失の心配はありません。 |