Busy Bee Cafe Reunion 4th Sep 2005!!
 去年に引き続き、BUSY BEE CAFE REUNION(ビジー・ビー・カフェ・リユニオン)に参加!ロンドンからノースサーキュラーを突っ切り、北へ30分ほど広い道を走る。都心近くとは思えないほどの緑や牧草地を抜けると「ヒルトンホテル」があり、そこが会場。60年後半に営業を終了したビジービーカフェは現在このヒルトンホテルの敷地の一部となっている。そこは芝地(20m×20mぐらいか)で年に一回、その芝地の下に残っている当時のカフェの床を部分的に掘り出して見物する。それは恐らく建前みたいなもので、その頃を懐かしんで集まるための口実じゃないかと思う。実際、昔のカフェの様子を語ってくれる人の顔は当時を懐かしんでか笑顔が絶えない。きっといたるところで「そういえばこんな事が・・・」と話されているんだろうな。

 イベント自体はのんびりとしたもので、午前10時ごろからぱらぱらときままに集まってきて、昼3時ごろからバイク賞とラッフルという抽選会があって終了というごくごく簡単なもの。参加台数は100台ほどの丁度いい規模。そこにはトライアンフはもちろん、BSA ゴールドスター、ロケットゴールドスター(レプリカのA10ではなくて)、トライトン、ヴィンセント・ラパイドなどなどそうそうたるクラシックバイク、カフェレーサーが並ぶ。「イベント開始時間」というものが無いため、好き勝手に集まり、帰ってゆく。だからそれぞれの排気音を別々に聴く事ができるのが最高!昼を過ぎると日差しがさらに強くなってくるため、アスファルトが柔らかくなってスタンドがめり込んでいく。サイドスタンドをかけていたバイクが一台突然倒れてしまうアクシデントも。みんなはつぶした缶などを間にいれて防御。自分のもチェックしようとしたところ、あるオヤジさんが「お前のスタンドに紙皿はさんどいたぞ!」と声をかけてくれた。感謝!

 芝地でバイク賞の発表が行われるのは3時ごろから。ベストブリティッシュやカフェレーサーなどいくつもの賞がある。別体のボンネや深いグリーンのフレームが目を引くトライトン、ロイヤルエンフィールドのGTを乗る女性ロッカーが賞をもらっていく。そしておおとりの賞。「ベストブリティッシュバイク」の発表。

「ベストブリティッシュバイクは・・・ロケットゴールドスター!」

発表の声でみんながざわざわと乗り主を探す。そこに一声「あ!今、エンジンをかけて帰ろうとしているぞ!!」 数十メートル先からまさに一等のバイクが目の前を通り出口に向かっていく!「ヘ〜イ!! 待てよ!待てったら〜!!!」とみんなが大声を出して手を振ると、その彼は盛大に見送ってくれてるものと勘違いして、にこやかに手を振って帰ってしまった!笑

 ラッフルが終わると自由解散となる。会場の小さなテントなどは片付けられてBusy Bee Cafeの床はまた埋められていく。また来年のこの日までじっと掘り起こされるのを、その「床」は待つ。

 去年同様、ROCKER達がACE CAFEに行くと言うので、まぜてもらう。トラ、BSA、ロイヤルエンフィールドなどの10台ほどのラン!爆音響かせて駆け抜けていく。当時のROCKER達はよくカフェからカフェへ走り、その中でもACE CAFE〜BUSY BEE間はノースロンドンロッカーズにとってポピュラーなコースだったらしい。距離も夜ならば20〜30分なので、一つの所でバイク談義に華を咲かし、ちょっと飽きたところで「じゃあ、いっちょ競争していくか!」と別のカフェまで走っていく。そこでまた話が続き・・・という具合だったんだろう。案の定ACEに着くと、ある人は「俺のポイントが調子悪い」とかで重そうなリュックサック(ダサイ!)から工具を引っ張り出しバイクをいじりだした。周りは人だかりが出来、やいのやいの言う始末。この光景からそんな「当時」の感覚を味わえた気がする。しかし、まわりがイギリス人で英国という以外は日本の仲間たちとの体験となんら変わることは無い。楽しさは同じものなんだと改めて思った。そうそう、こちらのブリティッシュバイク乗り(一部のロッカー含む)にはリュックサック愛用者多し。これがまたいい高さ(肩甲骨辺りのベストポジション!)なのだ。 そのリュックサックが、例えばレザーのやれたツールバッグだったりしたらどれだけかっこよいか。ツメが甘いのよ、英国人。

  一年前に参加して、今年で2回目。当初のイギリス滞在はたった一年の予定だったので、また来れるとは思ってもいなかった。まだ渡英後2ヶ月、バイクを手に入れて1ヵ月ほどの頃に1人で行ったBusy Bee Cafe Reunion。去年も同じような空が高い晴天だった。知らない人ばかりだった。バタシーロッカーズに初めて会った。当時のカフェの床に足をつけた。イベント後、参加していたロッカー数台と一緒にACEへ行った。それは英国ROCKER達と一緒に走った初めての事だった。

 二年目の今回、不安だった道のりは心地よい道に変わり、再会が出来、ラッフルを買い、ROCKER達と再びACEまで走った。前回に味わった「初めて」の期待や想像、不安があったからこそ、また来れたという事が何よりも幸せだった。

BUSY BEE ESSAY2004はこちら→ http://mode-by-rockers.com/essays/es-busy-bee.htm





左:New Years Day Parade以来の再会!T110は渋い!
右:ヘッドライト、テールランプ無しのゴルディーレーサー。





英国人も憧れのゴールドスター。日本よりも高かったり!?




左:ゴルディ・レーサーの茶目っ気のある表情。目の玉シールはつけてる人多し。
右:会場の一こま。ずらりと名車がならぶ。





ジュークボックス!と思いきや、はりぼてのテーププレイヤー。
しかも、故障中。





左:賞を取っていた美しいトライトン。フレームとローズクランプの大きさが素敵!フロントはダブルディスク!
右:ロイヤル・エンフィールドのコンスタレーションというモデルで750t!!





左:ラパイド・サイドカー!すごくジェントルな音でびっくり!
右:T110とトライトン。トライトンが一番多い車両だった。





当時の「床」見向きもされてません。笑




ラッフル抽選中(番号のくじみたいなもの)




左:彼のライダースにはビジービーのワッペンも。中:きれいな別体ボンネ。
右:洋書「ROCKERS!」に写真が載っているロッカー!





左:右側は「翼の王国」の特集にも写真がでていたロッカー。BSA A10。
右:珍しい若いロッカー!最近T90からBSA A65に乗り換えたそう。




左:マチレスは50年代のアンレストア車。とても穏やかな2人組み。
右:BSA LIGHTNING CLUBMANは300台しかつくられなかったバイクで750tらしい!




できることならまた来年も・・・